FXと同様に、バイナリーオプションの税金の計算も、国内の会社での取引か、海外の会社での取引かによって税率や方法が変わってきます。国内の取引であれば申告分離課税で20%と決められています。
また、その年の他の申告分離課税の投資商品と、損益を合算することができます。例えばFXで100万円の赤字でバイナリーオプションで80万円の利益だった場合、マイナス20万円となるので納税する必要はありません。
しかし損失が出た場合でも損失額を申告しておくと、翌年以降3年以内に出た利益と相殺することができます。バイナリーオプションは期限がついている投資商品ですので、FXのように決済するタイミングによって、税金の計算が翌年に繰り越されるようなことは少ないでしょう。バイナリーオプショントレーダーが注意しなくてはならないのは、FXと比較すると短い間に大きな損失を作ってしまいやすいという点です。
年が明けて損失を出してしまうと、前年度の税金が納められなくなってしまう場合があります。また、前年度大きな利益が出ていた場合は、予定納税制度を適用される場合があります。
予定納税は確定申告前に税金を国に預けるようなシステムで、もし還付があった場合は金利がプラスされて戻ってくることになります。銀行預金よりもはるかに高い金利で戻ってきますので、通知が来たら納税しておいたほうが得でしょう。
いずれの場合も、投資に利用できる資金と納めるべき税金は別々に管理しておいたほうが良いでしょう。もし支払えなくなってしまった場合でも、赤字が出ているからと言って免除や減額されるようなことはありません。損益通算制度では利益が出ている年の翌年が赤字でも、税金を還付してもらうようなことはできません。